フォトキナで出会ったロックンロール

こんにちは。オリエンタルホビー店長おぐらです。

さて2018年7月7日取扱いを開始したロックンロールストラップ。今回はその出会いと取扱いまでの経緯などお伝えしたいと思います。

まずロックンロールストラップストラップを知るきっかけは2年前に訪ねたドイツのカメラショー、フォトキナ2016にさかのぼります。

歩き疲れ展示会場の中庭で一服していると、向こうの木陰で仲間と談笑する若者のカメラストラップに目が留まりました。こちらに背中を向け地べたに座り込む彼の白シャツを斜めに横切る黒いストラップが格好良かったのです。

腰を上げ、すこし青年に近づくと黒いレザーピースが幾重にも連続するデザインが見て取れます。吊り下がるカメラはシルバークロームのライカでした。立体的でふっくらとしてどこか懐かしいシェイプといままで見たことのない静かな主張と存在感。ストラップの素性を聞きたかったのですが、若者たちの輪に入り込む元気もなく、ストラップの印象を目に焼き付けて良しとしました。

それからしばらくして、海外のレビューサイトで紹介されたロックンロールストラップがフォトキナで出会ったストラップだと知ることになります。いつもの調子なら直ぐオリエンタルホビーでの取扱いを問合せするところですが、しばらくロックンロルストラップはパソコンのブックマークに残されたままになります。2万円を超えそうな販売価格への躊躇と、ロックンロールストラップの在るキプロス共和国にまったく馴染みがなかったことが理由です。

果たして日本のカメラファンに受け入れてもらえるか?キプロスから沖縄までの輸入コストはいかほどなのか、、、、でもやっぱり格好良い。オリエンタルホビーで取り扱いたい。そんな妄想ループを半年ほど繰り返し、2018年最初で最後の新規ブランドと心を決めて、先のフォトキナでのエピソードとともにロックンロールストラップに連絡をしました。

程なく創業者Evrisから”ぜひオリエンタルホビーとコラボレーションしたい。”と前向きな回答がとどき、これまでの杞憂は一掃。トントン拍子で取引開始へと前進します。初回のオーダーは数あるラインナップから、ブランド名でもあるロックンロールストラップリーズに絞込みました。フォトキナで出会ったあのストラップです。

そして注文から数週間、キプロスから初めての荷が届きました。開梱するとロックンロールストラップがひとつひとつリネンポーチに包まれ整然と美しく並んでいます。パッキングの美しさはブランドの製品への想い、ユーザーへの想いを知る大きなヒントと考えていますが、ロックンロールのパッキングは100点満点。ブランドへの信頼感がさらに高まります。

あらかじめ用意したライカMDa+スーパーアンギュロン21㎜でロックロールストラップの撮影を開始。期待していた通り何者でも無い感じのライカMDaの表情は余計な主張がなくロックロールストラップを引き立ててくれました。同時進行で制作した商品ページは、本国サイトのイメージを取り入れて黒ベースに。ストレートにロックロールストラップを感じてもらえるよう、大き目に写真をレイアウトしてシンプルに仕上げました。

フォトキナで出会ったストラップはおそらく、125㎝のロックンロールストラップ オリジナルモデルのブラック イズ ブラックあるいはあの若者の年恰好から想像すると比較的お求めやすいグレインストラクチャ/シボ革 ブラック(生産終了モデル)かもしれません。オリジナルモデルの特徴は幅27mmのボリューム感。古代の装身具を想起させる存在感です。

7月7日にロックンロールストラップ特集ページのメールマガジンを発信直後に、ご常連様からご注文をいただき、その数日後にはあたたかいご評価もいただきました。これからも末永くカメラファンとロックンロールストラップの橋渡しができるようがんばります。

そして機会があれば、撮影で使ったライカMDa+スーパーアンギュロン21㎜にロックロールストラップをつけてもう一度フォトキナへ、ロックンロールストラップと出会ったあの中庭に行きたいと考えています。

ロックンロールストラップ特集ページ