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店長おぐらのアメリカ出張レポート2017 <6>JBカメラデザイン編

州都オクラホマシティから北に車で2時間ほどのスティルウォーターのオールドタウン。1800年代後半に建築されたアーチ型デザインのビルの2FにJBカメラデザインがありました。同じビル1階のアウトドアショップSummit Co.もJBが経営しています。

 

そしていよいよJBカメラデザインオフィスと工房へ。入口にはGLOBAL HEADQUARTERSのロゴが。

 

JBカメラデザインへの注文は米国を中心に、ヨーロッパなど世界各国から届きます。そしてもちろんオキナワからも。

 

JBカメラデザインの木工工房。リーダーのトーマスを中心に3人のクラフトマンたちが木工製品をハンドメイドで仕上げます。

 

木工工房の隣室にあるレザー工房。デスクには開発中のの革製品とストラップがありました。新製品クライミングロープストラップはオリエンタルホビーで12月の発売を予定しています。

 

プロダクトデザイナーのJBとクラフトマンのトーマス。ふたりともに大の自転車好きで、地元で開催される100マイル走破のロングトレイルレースに参加するそうです。思い起こせばシアトルで会ったレンズメイトのトニー、そしてゴーディズカメラストラップのゴーディも自転車好きでした。カメラとバイク、どちらも旅のツールとして彼らの心をひきつけるのかもしれません。

 

さて、はじめてのオクラホマはJBの家族と仲間にあたたかく迎えられ、実りある旅になりました。
沖縄に帰ればふたたびメールでの通信となりますが、これからは美しく広大な彼らのホームタウンや彼らの笑顔を思い起こしながらメッセージが書けることをうれしくおもいます。

 

JBカメラデザイン特集ページ

 

赤土とトラックの国オクラホマを離れ、次のレポートは最終目的地のニューヨーク編。おたのしみにどうぞ!

 

つづく。

 

 

店長おぐらのアメリカ出張レポート2017 <5>オクラホマ到着編

シアトルの友人にタコマ空港まで送ってもらい、ベビーシートに座るちびっ子ディランの“帰るなぁ~!”の叫び声にに後ろ髪をひかれながら、はじめてのアメリカ中南部、オクラホマへむかいます。

竜巻と雷雨で大幅に遅れた飛行機はオクラホマシティのウィルロジャース空港に夜遅く到着。風雨にさらされる空港のホテル行きのバスターミナル。なかなか迎えに来ないシャトルバスに困っていると、違うホテルの旅客と運転手に相乗りをすすめられ無事ホテルへ。はじめての土地での親切に感謝。オクラホマも良い旅になりそうなうれしい予感です。

竜巻一過の翌日は雲一つない青空。ホテルのロビーで”よく来てくれたね”と迎えてくれたJBカメラデザインのオーナーJBと笑顔で初対面。オクラホマシティでJBおすすめのピザをごちそうになり、その後、”もしよかったら、、”と誘われたのが、1995年オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件跡の整備されたメモリアルパーク。メモリアルパークには東西の時のゲートに挟まれたリフレクティングブールとテロでなくなった多くの子供たちを含む168人の犠牲者を追悼するエンプティチェアが並んでいます。

ちいさなエンプティチェアはこどもの犠牲者を追悼するもの。ひとつひとつに名前が刻まれています。思いがけず訪れた追悼の地は穏やかな陽ざしに包まれていました。

 

オクラホマシティを離れ、JBが暮らすスティルウォーターまでは2時間弱の道のり。

”フラットな地平線とトラックしかないよ”

シアトルの友人が冗談交じりにいった言葉を思い出させる風景が続きます。

 

この日は日曜日。ひとばんお世話になるJBの自宅に荷物を置いたあと、紹介したいと近くに住む彼の両親の家へ。

 

2頭の愛馬と2匹の愛犬、そして馬小屋に暮らすネコ一匹とくらすJBの両親。広大な敷地の真ん中にある家はJBのおとうさんが2年かけてセルフビルドしたとのこと。JBの穏やかな人柄は優しいご両親あってのものだと感じました。あたたかく迎えて下さったJBのご両親に感謝です。

そしていよいよ明日。JBカメラデザインのオフィスを訪問します。

つづく。

 

店長おぐらのアメリカ出張レポート2017 <4>シアトル編

4日間ほとんど曇りか雨の寒いシアトルで、あたたかくホストしてくれた友人ジョーとその家族。既に取引を終了したブラックラピッドの仕事で知り合ったジョー。2年ほど前互いにブラックラッドの仕事を引き上げた今も仲良く付き合ってくれる大切な友人。

 

今回はじめてシアトルの家に泊めてもらい、彼の子供たちとも仲良くさせてもらいました。甘えん坊の次男ディランとやんちゃながら面倒見の良い長男ジョーイ。間近にせまったハロウィーン準備でジャックオーランタンを一緒に作ったのも良い思い出です。

あたたかく迎えたジョーと家族に感謝です。

次回はいよいよJBカメラデザインを訪ねたオクラホマレポートです。

つづく。

 

店長おぐらのアメリカ出張レポート2017 <3>ウイッビーアイランド編


今日もくもり。シアトルの3日目はゴーディーズカメラストラップの工房があるウイッビーアイランドへ向かいました。シアトルからUberで手配した車でフェリー乗り場まで40分ほど北上し、そこからフェリー20分ほどで島に到着します。

近くのスタンドでフィッシュアンドチップスとコーヒーを買って乗り込みます。ファミレスみたいなテーブルと大きな座席。大きな窓から静かな海と対岸の島を望みます。

 

 


ウィッビーアイランドに降り立つと、初めて会うゴーディさんが笑顔で待ち受けてくれました。恰幅の良い優しいおじいさんです。そこから彼の車でおしゃべりしながらゴーディーズカメラストラップの工房へ向かいます。

 

 


窓の沢山ある明るい工房で待っていたのは、ゴーディの息子でゴーディーズカメラストラップを作る革職人のロビー。革のカッティングから完成までの一連の流れを説明してくれました。

 

 


小さな工房に整然と製作工程順にならぶ作業台と整頓された工具とパーツ類。上の写真は切り出した革をワックスコードで巻く最終工程の作業台。人気の色ほど糸巻きが大きいそうで、赤が一番の人気。

 

 


今回の訪問で一番印象的だったのは、ゴーディさんが見せてくれた1949-50年の東北の写真群。彼の祖父が戦後盛岡に在任した際にライカIIIcとコダクロームで記録した写真を、ゴーディさんが時間を掛けてスキャニングとレタッチしてまとめたそうです。

父親も軍属だったゴーディさんは少年時代の数年間を立川で過ごしたとのこと。日本から遠く離れたワシントン州の小島で自分の知らない時代と日本の風景が写るカラー写真、そしてゴーディさんと日本とのかかわりを思いがけず知ることとなりました。上の写真にはゴーディさんの祖母とパーマをあてた日本人メイドと料理人がはにかんだ笑顔で写っています。

 

 


戦後の日本を撮影し、おじいさんから受け継いだライカIIIcはまだ現役だそうでゴーディさんのコレクションの中でもっとも大切なカメラの一つ。

 

 


ゴーディズカメラストラップの工房で。

 

 


ゴーディズカメラストラップ工房外観。ここで制作されたカメラストラップは向かいの郵便局から沖縄へ、そして世界中のカメラファンへと届けられます。

 

 


作りかけのジグソーパズル。帰りのフェリーでゴーディさんと過ごした時間を思い起こしながらシアトルへ戻ります。ゴーディさんに会いたい、工房を訪れたい、そんなちいさな衝動にまかせてやってきたウィッビーアイランド。

 

ゴーディさんと戦後日本のカラー写真、そしてその写真を撮影したライカをはさんで話ができたことは旅の大きな収穫になりました。帰国後ゴーディさんから送ってもらったこの写真群を、今一枚一枚じっくり見ています。風景に映り込んだ看板などから、写真群の中には盛岡のほか、福島県郡山市の安住國造神社での祭りの様子が記録されていました。

 

そのうちの何枚かをご紹介してレポートを終わりたいと思います。

 

 

ゴーディズカメラストラップ特集ページ

店長おぐらのアメリカ出張レポート2017 <2>シアトル編

とにもかくにも無事成田からシアトル行きに乗り込みました。旅のお伴は”Tuesdays with Morrie”のオーディオブック。同じタイトルの洋書を片手に朗読を聴きながら英語モードへ、、、と言うもくろみもつかの間、いつのまにかお休みモードに。9時間余りの飛行時間をほとんど寝て過ごし、出発した日と同じ10月18日の午前中シアトル空港に到着。1日得した気分でホクホクと空港を出ると、、寒っ!! 沖縄ではほとんど出番のないジャケットに身を包みリンクライトレイルで中華街のあるインターナショナルディストリクトに向かいます。ちなみにこのインターナショナルディストリクト戦前は日本人街として栄え以前は日本式大浴場があったとか。

この日はやることもないので、翌日レンズメイト(Lensmate)社と落ち合う飲茶レストランを確認したあと、まさしく大浴場につかりたいぐらいの寒さに震えながらチャイニーズレストランでワンタンメンをいただきました、、、、その後、やはりこの日はたいしたこともなく、話は24時間後同じチャイナタウンのランチタイムへ。

今日はレンズメイト社とのミーティングです。前日下見にきたことなどおくびにも出さず、ハーバーシティレストランで待つレンズメイトチームと合流。7年前に会った営業担当のスーザンとリズのほか、今回は創業者でデザイナーのトニーそして配送担当のダンの4人が集まってくれました。あれ食え、これ食えと大型の飲茶ワゴンで攻めてくる店員さんをかわしながら、写真やカメラアクセサリーについてしばし歓談。長年つづく取引への感謝の気持ち、トニーがつくるアクセサリーを沢山の日本のユーザーが愛用していることを伝え、また新製品FUJIFILM X-E3専用サムレストなど話をし散会。出張最初のお仕事完了です。あっ!記念写真撮るの忘れた、、、、

そのあとふと立ち寄ったシアトル美術館(SAM)ではアンドリューワイエスの企画展を鑑賞。この時初めて知ることになった画家ですがアメリカン・リアリズムの代表作家だそうで、テンペラで描かれた緻密な風景と人物描写、夢で見るような不思議な構図に強く魅かれました。冒頭の写真はSAMから撮った寒いシアトルです。寒っ!!

今回一緒に飲茶を食べた、レンズメイト特集ページ

シアトル美術館アンドリューワイエス展

次回はウィッビー島のゴーディーズカメラストラップを訪ねます。

つづく

店長おぐらのアメリカ出張レポート2017<1> 出発編

2017年10月18日から29日まで、12日間にわたるアメリカ出張では、シアトル、オクラホマ、ニューヨークにある5つのカメラアクセサリー工房を巡り、ニューヨークで毎年開催されるPhoto Plus Expoに行ってきました。

アメリカで起こる数々の悲劇的な事件やあまり愉快でない政治などのニュースを聞くにつれ、不安を感じつつの出発でしたが、終わってみれば旅の先々で出会った人たちや、友人のあたたかいサポートのおかげで、思い出深く、充実した旅になりました。

今回は”店長おぐらのアメリカ出張レポート”というタイトルで、各地での旅を振り返りながら、店長おぐらが出会ったヒト、コト、そして撮影した写真をご紹介したいと思います。

そして、まずは失敗談から。

■ デカケルトキハワズレズニ

7年ぶりのアメリカ出張は出発時から大慌て。

那覇空港のチェックインカウンターでハワイに向かうオキナワの友人らと偶然出会い、キャッキャしていたのも束の間、係のひとに”エスタ申請してますか?”と問われ、”ン?エスタって何ですか?してませんけど”とシレっと答えたら、係のひとは少し残念な感じで、”では国際線に搭乗できない可能性がございますのでチェックインとお荷物のお預かりは成田まで。エスタ申請して認証された後、成田でもう一度チェックインお願いします” オーノー。

引きつった顔をハワイ行きでもりあがる友人たちに悟られないよう静かに立ち去り、急ぎ足でターミナルのレンタルPCへ。100円玉を入れ、係のひとに教えてもらった”ESTA”のスペルで検索。”ESTA(エスタ)申請サイト”なる検索結果をクリックすると、、、”出発72時間前までに申請スベシ!”との文言。とにかく申請するしかないと大急ぎで完了。

いつになったら認証されるかとターミナルでヤキモキしながらメールチェックするも新着メールは無し。で、すっきりしないまま成田行きの飛行機へとにかく搭乗。で、お席はなんとハワイ行きで盛り上がる友人たちのひとつ後ろ。間がひじょーに悪い。”神様がアメリカ行くなって言ってる” ”行かないのはいいけど皆になんて言おうか” ”寅さんでも海外旅行に行けなくなった話があっかなぁ”などと随分とネガティブな気分にひたりながら、ビールを飲みました。

ビール飲んで、落ち着いて考えてみると ”ん?さっき申請したサイト、ちょっとおかしいかも”。初めて使う機内有料Wifiでふたたびインターネットへ。で、先の申請サイトは代行業者と判明。まぎらわしい!ESTAの公式サイトで再申請すると、ほどなく認証ーーーーーーーーーー。イェーイ!弱気退散!

先の代行業者ESTA Online Centerにキャンセルを申し出ると、すごいスピードで返信があり、手数料7000円あまりを返金するとのこと。まだ申請してなかったんですね、、だから出発72時間前までに申請スベシ!なのですね、、。ちなみにESTA公式サイトでは申請料の19ドルのみ。直ぐに認証されるし手数料はありません。

成田空港へ着陸し、タラップで再び合流した友に”イヤーESTA忘れちゃってさー”と余裕のカミングアウト。人間ちっちゃいなー。

つづく

<ユーザーレビュー>
Barton1972 ブライデッド < ピッチブラック>

Barton1972 ブライデッド < ピッチブラック>をお買い上げいただいたお客様より
『愛機のPEN-Fに装着し抜群にカッコ良くなった!』とのレビューとともに装着写真を
お送りいただきました!

小ぶりなPEN-Fに存在感あるファットなブライデッド良く似合っていますね。貴重な
レビュー誠にありがとうございました!

Barton1972 ブライデッド < ピッチブラック>

ビリンガム ハドレーシリーズのサイズを比較してみました

こんにちは。オリエタルホビー店長おぐらです。
ビリンガムの新モデルHadley Oneの登場で、6つサイズバリエーションとなったハドレーシリーズ。これを機に全ハドレーモデルをオリエンタルホビーで新たに実測して、サイズを比較をしてみました。ご参考頂ければうれしいです。<(_ _)>

なお、横幅と高さはバッグ背面で、奥行きはバッグ上面で採寸しています。採寸ポイントの違いから、メーカー値とは異なります。容積はメーカー値を採用しています。

新モデルHadley Oneは、デジタル一眼レフがすっぽりと収まるレイアウトでラップトップ収納部も装備します。またハドレーとしては初めて着脱式のショルダーストラップを採用しました。
Hadley Oneは近日オリエンタルホビーで予約を開始します。

ビリンガム製品一覧ページ
https://oriental-hobbies.com/fs/camera/c/billingham_g

<ユーザーレビュー>X-CAP2 52mmがLeica TL Summicron 23mm f2.0に適合

Leica TL Summicron 23mm f2.0へのX-CAP2 52mmの使用について、『ケラレなく使用、
また純正フードも正・反転共に使用できる』とのレビュ-、そして装着写真をユーザー様
よりいただきました。M様貴重なレビューをいただきまして誠にありがとうございました! 
カメラ: Leica T Typ701 レンズ: Leica TL Summicron 23mm f2.0

X-CAP2特集ページ

<ユーザーレビュー>
J.B. Camera Designs OLYMPUS E-M5 MarkII専用グリップ付きカメラベース

こんにちは。オリエンタルホビー店長おぐらです。

J.B. Camera Designs OLYMPUS E-M5 MarkII 専用グリップ付きカメラベースをご利用中の、
ユーザー様よりレビューと写真をお寄せいただきましたのでご紹介させていただきます。

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【おすすめ度】★★★★★

ウッドのカメラベースと、ブラックのE-M5 MarkⅡの組み合わせで使用しています。デザイン性を崩すこともなく、良くあっていると思います。

・バリアングル液晶やバッテリーカバーの稼働にも全く問題はありません。
・グリップを装着することでシャッターボタンが押しにくくなるのでは?と心配していましたが、
 却ってボディ全体を深く握り込む格好になり、安定して持つ事ができました。
・取り付けネジを締める際に1セント硬貨が付属している点にセンスの良さを感じます。
・装着による重量の変化はほぼ皆無です。
・装着したままでも三脚が使えるのはとても有難いです。
・全体がかさ上げされた事で、三脚使用時に雲台底部とレンズの干渉を回避できます。

等など、装着してとても使い心地が良いカメラになりました。

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メタボリック・ペンギン様、くわしいレビュー誠にありがとうございました!<(_ _)>

J.B. Camera Designs OLYMPUS E-M5 MarkII専用グリップ付きカメラベース